あぼぼーぼ・ぼーぼぼ

のんびり生きたい

書籍『ゾンビスクラムサバイバルガイド』を読んだ

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BH3XSNKB

普段自分のチームでスクラムは使ってないですが、ゾンビスクラムっていう言い方が面白くて読みました。スクラムに焦点が当たっているものの、スクラムに限らず比喩としてのゾンビに立ち向かう際のヒントもいくつか手に入りそうです。

ゾンビスクラムとは表面的にはスクラムに似ているけど、ステークホルダーが求めるものを作る、速く出荷する、継続的に改善する、自己組織化するといったことがなされていないもの。1部ではこのゾンビスクラムスクラムについて説明し、2部以降はゾンビスクラムで見られる症状と原因、そして前進するための具体的な実験が書かれています。2部以降の書き方が実践的で結構好きで、症状の考察と、具体的で試してみたくなる実験がたくさんあって、ゾンビに立ち向かう人にとっては嬉しいんじゃないかな〜と思いました。

公式サイト https://zombiescrum.org/ ではゾンビ度合いの診断とかできるみたいです。応急措置キットを見ると、自分がどう振る舞うといいかイメージがつくかも。

ゾンビスクラムと向き合ううえで根本のスクラムの目的に立ち返ることは大事そうです。「なんでスクラムを使ってるんですか?」「スクラムに何を期待していますか?」みたいなのが根本に迫る質問になるんでしょうか。あとは、「起こらないかもしれない未来について、リスクの高い過程にもとづいた意思決定を行うのではなく、これまでに検出したシグナルにもとづいて行う。これが経験主義である。p38」というのも好き。