あぼぼーぼ・ぼーぼぼ

のんびり生きたい

書籍『人が増えても速くならない 〜変化を抱擁せよ〜』を読んだ

ソフトウェア開発の特徴を、ソフトウェア開発に携わるエンジニアではない人に簡潔に伝えるための本、といった感じでしたが、エンジニアが読んでもチームを俯瞰して見る際に役立つような再認識することがあるんじゃないかと思いました。

見積もりと約束が受発注の関係を作ってしまうという話とか。機能ありきで期間を見積もるのではなく、期間ありきで機能を見積もると。できる範囲で小さい動くものを作っていく、動くものからフィードバックを得て、また小さい動くものを作っていくと。大きいプロジェクトほど不確実性が高いので、小さいプロジェクトに分割して小さく挑戦し続けると。そうして近いほど具体的で遠いほど曖昧なロードマップを常に見直して更新し続けると。

あとは最後の方、プログラムは最も低い品質に引っ張られるという文脈で、若いエンジニアをチームに追加しても単にリソースの足し算にはならないという話。t_wadaさんの発表資料『質とスピード(2022春版、質疑応答用資料付き)』に出てきた、「質」と「スピード」トレードオフではない、ならば「質とスピード」は何とトレードオフなのか、に対する答えとして「教育」を挙げていたのを思い出しました。

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