『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』を読んだ
最近ぼくが所属するチームの人数がドカッと増える(と言ってもピザ2枚に収まる範囲)ので、「色んな人がいることのメリットってなんだっけ?」みたいなことを色んな角度から意識したいなと思って手に取った本です。
結果この本は最近読んだ本の中では抜群に面白かったです。Amazonにレビュー書こうかと思ったくらい(書いてない)。
そもそも多様性という言葉がすごく広いのであれなんですが、この本では「認知的多様性」が複雑な問題を解決するのにいかに重要か、逆に多様性がない画一的な集団だと何がマズいのか、を色々な事例・研究を引用しながら説明します。
著者は決して個人の優秀さを否定しているわけではないところもポイントです。「優秀かつ多様」であるから複雑な問題を解決できると。
5章エコーチェンバー現象、についてはエコーチェンバー現象について知ってる人、フィルターバブルとの違いを説明できる人なら飛ばしてもいいかもしれません。ただ書いてある事例はすごく面白かったです。
基本めちゃくちゃオススメなんですが、9.11事件や、いくつかの死亡事故の話も出てくるためそういった話が得意ではない人は飛ばし飛ばしになるかもしれません。